2011-01-01から1年間の記事一覧

『駅伝流―早稲田はいかに人材を育て最強の組織となったか』

『駅伝流―早稲田はいかに人材を育て最強の組織となったか?』渡辺康幸、文春新書。これはおもしろい本でした。ランニングからの興味で手にとったけど、思いのほか、大学教員として、今どきの学生さん(とその親御さん)とどう付き合い、どうやって伸びてもら…

『新世紀の英語―ブッカー賞総覧2001-2010』

「イギリスの最も権威ある文学賞、ブッカー賞の過去10年間の作品を完全網羅!」(帯から)という本です。→目次はこちら今、序章「過去10年間のブッカー賞」(加藤洋介)を読んでいるところですが、英語の国際化、英語文学の国際化に関する↓のくだりなどを読…

石川遼くんの英語

世界の諸英語を分析するゼミ。 今週は、日本人の英語でした。発表者は二人。ひとりは、プロゴルファー石川遼くんの2009年の英語スピーチをyoutubeから音源取得して、音声分析してくれました。こちらは、アメリカ人ネイティブスピーカーに同じ文章を読んでも…

飲み会シーズンに学生さんへ

学内のハラスメント防止委員になっていることもあり、学生さんへのハラスメント啓発が気になっています。京都府立大学では、入学時のガイダンスで、ハラスメントとは何か、困ったことがあったらどのように対応するか、といった啓発リーフレットを新入生に配…

スライドとハンドアウトと原稿と

関西外国語大学で12月3日、4日に、フォーラム「英語教育の新地平―言語、文学および教育」と開かれ、わたしも研究発表をしました。(→フォーラム内容はこちら)今回、招待講演者による講演会やパネルディスカッションのほか、研究発表が21件ありました。わた…

点訳支援

「欧米言語文化演習」の私のゼミ(3、4回生配当、金曜2限)では、世界の諸英語について、各自、調べて発表してもらっています。昨日は、韓国の英語についての発表がありました。発表者が小学校のときから交流があるソウル大学の学生Cさんに、最近あったと…

『マネーボール』

『マネーボール』(Moneyball、ベネット・ミラー監督、2011年)資金力のないアメリカン・リーグ球団アスレチックスのGM、ビリー・ビーンが、データと統計を駆使して、金のかからないチーム作りを目指した、実話に基づいた映画。 いい映画でしたよ。 ものす…

『舟を編む』

『舟を編む』(三浦しをん著)読了。国語大辞典をつくる編集部を舞台にした小説です。主人公の語義談義が絶妙に面白い。紙談義もいい。辞書への愛あふれた小説。主人公妻@板前さんの浮世離れした良妻ぶりは、「神様のカルテ」の主人公妻@写真家を思い出させ…

ジョン・ウェルズ先生講演会案内

11月9日(水)に、ロンドン大学名誉教授、ジョン・ウェルズ先生をお招きして、English Accents(英語の方言・訛り)についての講演会を開催いたします。イギリスを代表する音声学者の講義を聞くことができる貴重な機会です。ぜひおいでくださいませ! また、…

コリン・ファース本

チャリング・クロスの書店フォイルズ見つけたコリン・ファース本。Colin Firth: the Biography. 『英国王のスピーチ』(King's Speech)でアカデミー賞主演男優賞をとったあとの緊急出版というかんじでしょう。ハードカバーなので重いけど、やっぱり、ここで買…

騒擾のロンドンで「トップガールズ」

ロンドン大学夏期音声学セミナーを受講しています。ロンドン暴動の直接的な影響は受けていませんが、通りに警官が多いです。音声学セミナーの成果はまた別の機会に書くとして(実は日記をアップしたつもりがアップされてなくてかなりショック・・)、今日は…

『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』

トム・ストッパードの『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』を土曜日にヘイマーケット劇場に見に行った。初演は1966。今回はトレバー・ナン演出。 庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』(だったか、続きの黒​白青のどれかだったか)で、文学青年小林…

エアポートフィクションの「ヒロシマ」

「エアポート・フィクション」(airport fiction)という英語表現があります。空港で買って飛行機のなかで読んだり、旅先で読んだりする小説のことです。私にとってのエアポート・フィクションは、ダニエル・スティールのペイパーバックと藤沢周平の文庫本です…

『ビトレイヤル』@コメディ・シアター

『ビトレイヤル』Betrayal@コメディ・シアター E17 Stalls 20:30- 1h30m ハロルド・ピンターの1978年初演の芝居。男二人と女一人の三角関係。夫婦と夫の親友(既婚)。 (ハロルド・ピンターは卒論で取り上げたので、舞台にかかっていると見なければ!と今…

『旅路の果て』@デュークオブヨーク劇場

『旅路の果て』Journey's End デュークオブヨーク(Duke of York)劇場、 E7 Stalls、 19:30- 2h40m 第一世界大戦末期の西部戦線。1918年3月21日未明、ドイツ軍の猛攻により、3万6千人のイギリス兵が犠牲となった。この史実をもとに、それに先立つ4日間の、将…

『ピグマリオン』@ギャリックシアター

ロンドン滞在中、『ピグマリオン』をギャリックシアターで見ました。B13(前から4列目) 19:30〜(2h20) Director: Philip Prowse// Cast: Rupert Everett (Higgins) / Kara Tointon (Eliza) / Diana Rigg (Mrs Higgins) / Michael Feast (Alfred Doolit…

映画『僕が結婚を決めたわけ』

ロン・ハワード監督のThe Dilemmaもおもしろかった@機内。・・で念のため見てみたら『僕が結婚を決めたわけ』という邦題で公開、DVD化されてました。なるほど〜〜。ヴィンス・ヴォーンとケビン・ジェームズの世話焼きおせっかい友情喜劇。手練れというか…

映画『トラスト』

イギリスへ向かう機内で見た映画『トラスト』(Trust)。デイヴィッド・シュウィマー(人気ドラマ「フレンズ」の)監督作品。性犯罪に会ったローティーンの娘の父母をクライヴ・オーウェンとキャサイン・キーナー。アメリカの興収いまいちだったみたいだし、日…

「映画で学ぶ20世紀ドイツの社会と暮らし」受講者募集

京都府立大学のホームページに欧米言語文化学科青地伯水教授ほか担当のリカレント学習講座「映画で学ぶ20世紀ドイツの社会と暮らし」受講者募集のお知らせが掲載されています(→こちら)。9月17日、24日、10月1日、8日の開催で、取り上げられる映画は、『白…

『アバウト・ア・ボーイ』内容確認テスト

火曜日3コースの英語Aの授業で、映画『アバウト・ア・ボーイ』準拠教科書(松柏社)を使っていたので、内容確認のテストをしました。この授業は、リーディングの授業なので、主教材は、英字新聞プリントで、『アバウト・ア・ボーイ』は副教材的に使ってい…

『ジョージ・バーナード・ショーの言語論』とJ・ピットマン

日本バーナード・ショー協会(→こちら)の機関誌『GBS』No.34に、拙稿「『ジョージ・バーナード・ショーの言語論』とジェームズ・ピットマン」が掲載されました(p.6-7)。昨年6月の協会春季大会での発表(→こちら)をまとめた短文です。後日、協会ホームペー…

『「国語」という思想』

森有礼とホイットニーの書簡を読んでその背景を考えている授業(欧米言語文化論II 言語思想)で、『「国語」という思想―近代日本の言語イデオロギー』(イ・ヨンスク著、1996年)の序章を読みました。『「国語」という思想』は、1996年の初版後しばらくして…

『テンペスト』

『テンペスト』(Tempest) ジュリー・テイモア監督・脚本、2010年。シェイクスピアの原作のTempestの主人公プロスペローを、女性プロスペラにした映画。おもしろかったです。事前の評判で、難解でアーティー?という先入観があったのですが、どうしてどうして…

Correcting Cockneys

現代英語談話会の例会に出席。出席者10数人のこじんまりした集まりですが、3カ月に一度、研究会仲間の顔を見ると、気持ちがしゃんとします。研究会の論集『現代英語談話会論集』第6号が出ました。 井口淳 Serve + O + (with) + NPの型 ―withの出没を中心に…

閉学科パーティ

京都府立大学文学部国際文化学科の閉学科記念パーティが、京都平安ホテルで開かれました。1997年入学の第1期生から、2008年に入学の第11期生までの卒業生のみなさん、約150人が集まってくれました。すっかり立派になったみなさんの元気そうな笑顔を見られて…

『ブラック・スワン』

『ブラック・スワン』 Black Swan 2010 ダーレン・アロノフスキー監督。なるほどー。おもしろかったです。 同監督『レスラー』の女性版だなあ、というかんじ。 白鳥の湖の主役を得たいと研鑽を積んでいるニナのナタリー・ポートマン。 オードリー・ヘップバ…

『冬の喝采』

(英語とも映画とも仕事とも関係ない趣味で読んだ本について。)『冬の喝采』黒木亮著。ネットで評判を読んでいたので購入したもの。おもしろかったです。銀行証券会社に勤務したあと金融小説を書いている著者の、中学生〜早稲田の競走部で箱根駅伝を走るま…

英語リーディングの授業

公共政策学部の1年生の英語リーディングのクラスを担当しています。リーディングということなので、英字新聞の訳読と、映画スクリプトの速読・音読を行っています。英字新聞は、その時々のニュース記事を『ジャパンタイムズ』や『デイリー読売』から選んで…

新入生研修、宇治

文学部欧米言語文化学科の新入生研修として、三十三間堂と宇治に遠足に出かけました。朝9時に大学バスで大学を出発。三十三間堂を見学したあと、宇治へ向かいました。川辺の食堂で昼食をとったあと、平等院へ。鳳凰堂の中を拝観し、平等院ミュージアムを見学…

『裸足の1500マイル』

『裸足の1500マイル』(Rabbit Proof Fence フィリップ・ノイス監督 2002年)。DVDで見ました。 1931年、ウェスト・オーストラリアの奥地ジガロングが舞台。アボリジニと白人の親をもつ混血(ハーフカスト)の子どもを、親から隔離し白人に同化させる政策…