2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『しあわせの隠れ場所』とアメリカ南部英語

『しあわせの隠れ場所』(The Blind Side、ジョン・リー・ハンコック監督監督、2009年)を見ました。アメリカン・フットボールのスター選手マイケル・オアー(クイントン・アーロン)の生い立ちについての映画。アフリカ系のオアーは、薬物依存症の母のもと…

小口の揃っていない新刊洋書

家にある洋書のハードカバー新刊のなかに、小口が切りそろえられていないものが何冊かあるのに気がつきました。気がついた、というのは、いずれも家人蔵書なので、これまで注意していなかったから。小口=背表紙の向かい側にあたる、ページの断面です。(→こ…

「英語教師に使用されている教科書と参考書についての情報」

昨日は、一般入試、前期試験でした。受験生のみなさん、お疲れさまでした。 四月に新入生のみなさんに会えるのが、とても楽しみです! さて、受験関連で。先週末聴講したしたシンポジウム「対話能力育成のための新しい英文法」(→日記はこちら)でいただいた…

寺子屋若草物語

識字と読書つながり、というわけでもないのですが、楽しみに読んでいる時代小説のはなし。江戸時代の大坂の寺子屋を舞台にしたシリーズです。てのひら一文―寺子屋若草物語 (徳間文庫)作者: 築山桂出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2008/08/01メディア: 文庫…

英国アカデミー賞

第63回、英国アカデミー賞(British Academy of Film and Television Arts)が発表されました。候補と受賞結果はこちら。気になっていた主演男優賞を、コリン・ファースが『シングル・マン』(A Single Man, トム・フォード監督、2009年)で受賞して、よかった…

『走る意味―命を救うランニング』

『走る意味―命を救うランニング』(金哲彦、講談社現代新書、2010年)を読みました。おもしろかったです。走る意味―命を救うランニング (講談社現代新書)作者: 金哲彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/02/18メディア: 新書購入: 1人 クリック: 22回この…

『ゴスフォード・パーク』でピアノを弾くアイヴァー・ノヴェロー

衛星第2放送で、今夜9時から『ゴスフォード・パーク』(Gosford Park, ロバート・アルトマン監督、2001年)を放映しています。この映画については以前「訛りを語る男@『ゴスフォード・パーク』」という日記を書きました(→こちら)。監督お得意の群像劇で、…

「国際母語の日」とブリティッシュ・カウンシル

今日2月21日は、「国際母語の日」(International Mother Language Day)だそうです。実は、昨日のシンポジウムで(詳しくはこちら)、ブリティッシュ・カウンシルのジュリアン・二ール先生がご発表のなかで言及されたので、初めて知りました。ユネスコの1999…

対話能力育成のための新しい英文法

大阪中之島のグランキューブで開かれた、第1回国際言語教育シンポジウム「対話能力育成のための新しい英文法」を聞きにいきました。プログラムはこちらです。基調講演は、エジンバラ大学のジェフリー・プラム先生。The Cambridge Grammar of the English Lan…

RとLの綴りを覚えるときに

RとLの綴り間違いについての昨日の日記(→ここ)で、「problemという単語をprobremと綴ってしまうのは、そもそも覚えるときに日本語的に「プロブレム」として覚えているので、ラ行の音がRなのかLなのかあいまいになる、というところなのでしょうー」と書き…

英作文定期試験

英作文の授業の定期試験の採点が終わりました。たとえばこんな問題を出しました↓。答えとなる英文は、教科書・プリントを使って授業で学習したものです。 「健康を保つために私は毎日20回腕立て伏せをします」(To stay fit, I do 20 push-ups every day.) …

『識字と読書―リテラシーの比較教育社会史』

『識字と読書―リテラシーの比較教育社会史』(松塚俊三・八鍬友広編、昭和堂、2010年)が出ました。昭和堂サイトはこちらです。目次です。序 章 識字と読書―その課題と方法― (松塚俊三・八鍬友広) 第一部 国家・社会の編成と文字 第1章 宗教改革期のドイツ…

イギリス子ども雑誌のマリオとポケモン

イギリスに住む夫の母が、子どもたちに雑誌を数冊、毎月送ってくれます。年齢とともに雑誌タイトルは変わってきていて、最近は、Nitro という、5−13歳の男の子向けキャラクター雑誌。これを子どもたちは大喜びで読んでいます。いや、正確には、見ています、…

『バレンタインデー』の多民族社会という背景

『バレンタインデー』(Valentine's Day, 2010年、ゲイリー・マーシャル監督)を見ました。ロサンゼルスを舞台に、バレンタインデーの15人の男女の様子を描いた恋愛群像劇。手堅くおもしろかったです!バレンタインのプレゼントの花束を贈るのに忙しい花屋の…

英語の書き物指南本

英語の書き物指南本で、停滞したときに読み返す本。↓時間管理術を中心に据えたもの。The Clockwork Muse: A Practical Guide to Writing Theses, Dissertations, and Books作者: Eviatar Zerubavel出版社/メーカー: Harvard University Press発売日: 1999/03…

『原稿用紙10枚を書く力』

書き物仕事の気分を盛り上げるために『原稿用紙10枚を書く力』(齋藤孝著)を再読。意欲的・野心的に書こうという勢いが伝わってくるので、自己啓発本のような効用を求めて読みました。原稿用紙10枚を書く力 (だいわ文庫)作者: 齋藤孝出版社/メーカー: 大和…

『武士の一分』とステージダイアレクト

公開時に映画館で見た『武士の一分』(山田洋次監督、2007年)を久しぶりにDVDで見ながら、木村拓哉や桃井かおりの山形弁について考えていました。山形弁についてよく知らない私にとっては十分に本物らしく聞こえる方言使用です。では、日本語を学んでいる外…

『マイノリティの名前はどのように扱われているのか』

『マイノリティの名前はどのように扱われているのか―日本の公立学校におけるニューカマーの場合』(リリアン・テルミ・ハタノ著、ひつじ書房)。昨年新聞書評で見かけて気になっていた本を、やっと読めました。いろいろな問題提起を含んだ刺激的なおもしろい…

英語学の定期試験

英語学B/言語文化論IIの試験の日でした。持ち込みなしの試験で、教科書『社会言語学入門』(東照二著、研究社)から出題します。試験範囲は、講義で話した範囲よりもせまく、特にしっかり復習してほしいところをあらかじめ指定してあります。たとえば、こん…

ハーフマラソン

(しごとメモ、というタイトルのブログですが、まあそれ以外の話もー)。初ハーフマラソンを走りました。京都木津川マラソン。木津川土手のサイクリングロードを新田辺の山城大橋の河川敷からスタートして、下流(京都のほう)に向かって走り、折り返してく…

『ラブリー・ボーン』と成仏映画

『ラブリー・ボーン』(Lovely Bones、2009年、ピーター・ジャクソン監督)を見ました。主人公兼語り手は14歳の少女(シアーシャ・ローナン)で、殺人事件の被害者です。死者の視点から、その事件とそれにまきこまれた彼女の家族の悲しみ、混乱、苦しみを物…

追いコンとか卒業旅行話とか

三日間にわたった卒論試問(国際文化学科)が終わり、そのあとは、学科3回生主宰の4回生慰労会、追いだしコンパに出席しました。普段は研究室や教室の外で学生さんと話をする機会があまりないので、いろいろ話せてとても楽しかったです。ありがとうござい…

卒論試問とハロルド・ピンター『管理人』

昨日から、国際文化学科の卒論試問が始まりました。一本の卒論を三人の教員が読み、一時間近くかけてその論文についての質疑応答を行います。学生さんにとっても教員にとっても、10月の中間発表と並ぶ卒論のヤマ場です。 昔話になりますが、私は卒業論文で、…

恥をかかずにうまくなりたい

昨夜は十日ぶりにジムに行って、エアロビクスのクラスにでました。エアロビはかなり苦手なので、ジム通いのなかでもいつのまにかスタジオから足が遠のき、トレッドミルで走ってばかりいました。曲に合わせた手足の動きが覚えられなくて、足だけ申し訳程度に…

『映画館(ミニシアター)のつくり方』

『映画館(ミニシアター)のつくり方』(映画芸術編集部)がおもしろかったです。映画館(ミニシアター)のつくり方作者: 映画芸術編集部出版社/メーカー: ACクリエイト発売日: 2009/12/25メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 82回この商品を含むブログ (13件…

後期授業最後は『ローマの休日』寸劇感想

後期の授業が終わりました。4限目は「英語音声学演習B」でした。この授業では『映画『ローマの休日』で学ぶ日常で使える英語表現』濱田 真由美 / 穐本 浩美 共著、マクミラン・ランゲージハウス)を教科書に使いました。付録のDVDを見て教科書のディクテー…