「英語教師に使用されている教科書と参考書についての情報」

昨日は、一般入試、前期試験でした。受験生のみなさん、お疲れさまでした。
四月に新入生のみなさんに会えるのが、とても楽しみです!


さて、受験関連で。

先週末聴講したしたシンポジウム「対話能力育成のための新しい英文法」(→日記はこちら)でいただいた資料集のなかに「英語教師に使用されている教科書と参考書についての情報」というタイトルの10ページの資料がありました。私にとっては、非常に貴重な情報で、とてもありがたく読ませていただきました。

シンポジウムを企画され、総合司会を務められた有働眞理子先生(兵庫教育大学)の発案で、山本恭子先生(秀明高等学校英語科、兵庫教育大学大学院修士課程在学)がまとめれらた資料です。ブログで紹介していい言っていただいたので、目次を紹介します↓

中学・高校教科書・問題集について
はじめに/ 中学校の検定教科書 / 中学の英語問題集 / 中学校・高校の検定外教科書 / 高校の検定教科書 / 高校生用の参考書・問題集 / 私立高校3年生223名中上記以外使用問題集アンケートで3人以上の解答にあったもの / そのほか教員が参考にしているホームページ

それぞれの項目につき、英語教育の見地からの簡潔な説明が加えられていて、どのような教科書・問題集がどのようなタイプの中学校・高校で使われているのかが、よくわかります。

たとえば、「そのほか教員が参考にしているホームページ」という項目↓

ホットポテト 
文の並び替え、穴埋め、クロスワード、選択問題などを自動作成してくれるホームページ
http://hotpot.uvic.ca/
英語教育ニュース
さまざまな項目別データベースがある。
http://www.eigokyoikunews.com/

進学校では受験情報の入手が重要になるため各予備校のホームページで受験情報を入手することが多い。センター試験の問題・解答速報または志望校のリサーチ利用、模試または主要大学入試の過去問題・解答なども入手できる。(以下、駿台予備校、代々木ゼミナール河合塾東進ハイスクールのURL、略)

こうした「本音っぽい」情報が、簡潔にまとめられた形で、英語教育における英文法研究貢献の可能性を考えるシンポジウムの資料として配られたことの意義は、大変大きいと思いました。私自身、「ブログをはじめた理由」という日記で書いたように(こちら)、高校で模擬授業を行ったことが、大学での自分の仕事について改めて考えるきっかけとなりました。今回のシンポジウム資料も、そういう意味でとても興味深く思い、保存版として今後も参照しようと思っています。