「国際母語の日」とブリティッシュ・カウンシル
今日2月21日は、「国際母語の日」(International Mother Language Day)だそうです。
実は、昨日のシンポジウムで(詳しくはこちら)、ブリティッシュ・カウンシルのジュリアン・二ール先生がご発表のなかで言及されたので、初めて知りました。
ユネスコの1999年総会で決定された(詳しくはこちら)、「言語的、文化的多様性と多言語主義を推進するための日」だそうです。
英語の世界普及という使命を帯びたブリティッシュ・カウンシル(英国文化振興協会)というイギリスの公的機関の方が、英文法と英語教育に関するシンポジウムにおける発表の締めの言葉(いわば、話のオチ)として、「明日は国際母語の日です」とおっしゃったことの意味を、考えずにはいられませんー。デイビッド・クリスタルばりの、世界標準口語英語(ブリカンの場合、クリスタルと違って、これはイギリス口語英語となるでしょうが)と現地語(母語)のバイリンガリズムがゴールとして示されている、というのは深読みにすぎるでしょうか。
シンポジウム(プログラムはこちら)では日本人学習者の母語に特に言及しているものとして、他に、高校では国語力の低下が英語力の低下と連動している、という坂東洋子先生のご発表があり、また、日本語の「は」と「が」の区別が、英語のコピュラ文の曖昧性の解明に有用であるという西山佑司先生の講演がありで、母語(日本語)について考えるヒントをたくさんいただきました。
(…あ、私自身は、大学2〜3回生のとき、当時北白川にあったブリティッシュ・カウンシル京都校で英語を習いましたし、そのあと、ブリティッシュ・カウンシルの奨学金をいただいて大学院留学をさせていただきましたー。基本的に、ブリカンシンパですー。なので余計に気になるのかもしれません。)
↓ブリティッシュ・カウンシルの1997年の報告書『英語の未来』。
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