『マネーボール』
『マネーボール』(Moneyball、ベネット・ミラー監督、2011年)
資金力のないアメリカン・リーグ球団アスレチックスのGM、ビリー・ビーンが、データと統計を駆使して、金のかからないチーム作りを目指した、実話に基づいた映画。
いい映画でしたよ。 ものすごく映画らしい映画だった。 まず、ポリシーのあるストーリー(物語)>これ大事! ディテールに意外性があり、飽きさせない脚本>さすが!アカデミー賞脚色賞のアーロン・ソーキンとスティーヴン・ザイリアン。 絵的に印象に残るシーンの挿入>開幕試合の国歌のギター、国旗がスタジアムに広がるところ。娘との交流。
元妻(ロビン・ライト)が主人公(ブラッド・ピット)に接する感じのなんともこぎれいだがうわっつらなかんじ(美しい家の映像)、それに対して、娘との交流の奇跡のような真実味。
GMの片腕になる青年(ジョナ・ヒル)がちょっと小太りでなかなかいいコンビなんですが。お前は25歳のイェール出、俺は44歳の高卒だ、というシーンで、ミッドライフクライシスというか、なんというか、中年として生き方を見直す、大事なものを選び直す、そういうかんじに、ちょっと泣けた。
原作↓
Moneyball: The Art of Winning an Unfair Game (Movie Tie-in Editions)
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以下ミーハー語り。
はじめて、ブラピのよさがわかった。プロデューサーとしてもこの映画を大きく支えているわけなんだけど。 いや、今までは、どちらかというと苦手というか。 とっても人気があるけれど私はぴんとこない俳優さん(失礼!)のなかの一人だったんですが。これはすごかった。 さすがハリウッドスター、ってかんじでしたよ。中年力がすごい。なんていうか。 ジョージ・クルーニーとか典型的にそういう役選んでると思うんだけど、顔の整ったひとって、冴えない役をやったほうが、ぜったい、かっこいいし、役者として得だとおもうんだわー。あ、中年力といえば、監督役のフィリップ・シーモア・ホフマンはまた別格に貫録があってすごかった。。