『ピグマリオン』@ギャリックシアター
ロンドン滞在中、『ピグマリオン』をギャリックシアターで見ました。B13(前から4列目) 19:30〜(2h20)
Director: Philip Prowse// Cast: Rupert Everett (Higgins) / Kara Tointon (Eliza) / Diana Rigg (Mrs Higgins) / Michael Feast (Alfred Doolittle) / Peter Eyre (Pickering) / Marty Cruickshank (Mrs Ensford-hill) / Hellen Millar (Clara) / Peter Sandys-Clark(Freddy)
(以下、演出上のネタバレありの観劇メモです。親しい友達へのメールを再録しているので、ちょっと文体があれですが、お許しください〜)
ギャリックシアターで「ピグマリオン」観劇。前から四列目右側で、すぐそこにルパート・エベレット@ヒギンズ教授が!^^
いやいやいや。
アナカン(Another Country)のルパ。ベスト・フレンズ・ウェディング(Best Friend's Wedding)のルパですよ、まったく!!
惜しむらくは、私にとってラストの演出を各方面(研究会とか劇評とか)でネタバレされていたこと。フレディとイライザの結婚式が、舞台の上で行われていて、ヒギンズが、舞台前方にぽつんと一人座っているところ。イライザが花嫁ブーケのなかから、花をヒギンズに分けてやるために、すっと歩いてきて、また去っていくんです。
うーん。こういうラストやっぱりつまらないっ!!孤独なルパ様キャラを引き立てる効果は十二分にあるけど。なんというか。無理にハッピーエンド(ヒギンズとイライザが結ばれる)を暗示する必要はないんだけど(ショーも反対していたわけだし)、だけど、ビタースウィートな余韻に観客を浸らせるっていうのが、ぎりぎりじゃないのかな? ビターな結末(スウィートを否定)を可視化するのは反則〜〜〜!!
そして、ルパ様、老け作りにしてるのもちょっと残念。容色の衰えがー(ファンの方、すみませんっ)。映画『ピグマリオン』のレスリー・ハワードのような若いヒギンズでもいいのにね。イライザはテレビメインの女優さんで、二人のからみで見せる話というよりもやっぱり、ナルシスで孤独なヒギンズを掘り下げる演出というところか。 どこかの劇評に、イライザとヒギンズの間のchemistryが足りない、って書いてあったけど、まさにそうだと思います。。じれじれするみたいな、思いつつもあまりにもすれちがってしまうふたりのために涙してしまうような、そういう感じがない。
1992年にナショナルシアターで見たアラン・ハワードのヒギンズ教授が好きだった。頭でっかちな男の不器用な色気、みたいなものが、ラストのイライザとの丁々発止の応酬のなかにあって、私のヒギンズ原型になってる。あのときは最前列で、あそこから、観劇のおもしろさにはまったんでした
イライザのお父さんが、「マイフェアレディ」イメージの、恰幅のいい鷹揚としたお父さんとは違って、小柄でこすいかんじの、なんとなくせこせこしたかんじの作り方で、意外だった。。
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