2012-01-01から1年間の記事一覧

速記・言語科学研究会

名古屋市公会堂で開かれた速記科学研究会/速記・言語科学研究会合同研究会で、「シンガポール議会の記録」という発表をしました。7月にシンガポールにシンガポール英語の調査にいったときに、国会の記録部(Official Record Department)に勤めるマレー系の女…

ハイドパーク

ロンドン五輪トライアスロンの水泳会場になったハイドパークのサーペンタイン湖。まわりをのんびりジョギングしていたときにこんな注意書きを見つけました。Warning Plant Movements. もちろん、plant movementsといっても、『指輪物語』のように樹木が動く…

テムズ川

ウェストストミンスターからタワーブリッジまで片道約30分のテムズ川クルーズに乗りました。今回は家族旅行で来ているのでしっかり観光ですw 途中で雨がぱらついて心配しましたが、すぐに上がって、概ねいいお天気。クルーズの間は左右にみえる建物などの説…

『医者のジレンマ』

ナショナルシアターで、バーナード・ショーの『医者のジレンマ』(The Doctor's Dilemma, 1906)を見ました。演出、ナディア・フォール。ナショナル・シアターのショーといえば1992年の暮れに、『ピグマリオン』(アラン・ハワード主演)を見たことがきっかけ…

ラムダイアリー

左から、アイリッシュラム煮込み(ダブリン)、タジン鍋料理(ノッティングヒルのモロッコ料理店)、ラム肩肉グリル(メリルボーンのワインバー)、シェパードパイ(自家製)

Albert Nobbs

機内で映画Albert Nobbs(2011)を見ました。19世紀のアイルランドで、職を得るために男装して「ミスタ・ノブズ」として生きている女性(グレン・クローズ)の物語。悲喜劇のバランス、哀しさと滑稽さが絶妙のおかしみでおもしろかったです。昨年のアカデミ…

ダブリン

アイルランド共和国の首都ダブリンに来ました。道路標識はアイルランド語(ゲール語)と英語の併記です。アイルランド語は西アイルランドのほうに話者が多いということですが、今回の私が行くのはダブリンだけです。ホテルでアイルランドのテレビ局の朝の情…

ラマダン

昨日8月18日は、2012年のラマダンの最終日でした。イスラム暦の第9月で、断食をおこなう月です。例年はラマダンを意識することはあまりないのですが、今年は、ラマダンの最初の日(7月20日)の前日にイスラム教国マレーシアにいたので、新聞にラマダンのこと…

『言語と貧困』

『言語と貧困―負の連鎖の中で生きる世界の言語的マイノリティー』(松原好次、山本忠行編著)。目次を見てまえがきを読んだところですが、すごい本です。夏の課題図書としてしっかりと読みます。これまで断片的に読んできたことを、知ってきたことを、「言語…

レポート採点

前回の日記で書いた(→こちら)「現代社会とジェンダー」のレポートを読ませてもらいました。みなさん力作ぞろいで楽しくよませてもらいました。課題1(1)のレポートは、指定した文献以外を参考文献にあげた論考がほとんどなかったのですが、ここであと1…

「現代社会とジェンダー」レポート

前期担当したリレー式講義「現代社会とジェンダー」(→関連日記はこちらとこちら)では、期末レポートの課題を、リレー講義担当の5人の教員が各自出します。受講生は、そのなかの1つを選んでレポートを提出することになります。今年の私のレポート課題は、…

レーゲンスブルク大学ドイツ語サマーコース

欧米言語文化学科の20名近い学生さん(2−4回生)が、8月7日から30日まで、ドイツ文学の青地白水先生の引率で、レーゲンスブルクのサマーコースに参加しています。(→コースの詳細はこちら)。昨年から始まった、夏休みを利用しての、ドイツ語研修短期留学で…

『ボルトはなぜ速いのか』

ウサイン・ボルトの100m金メダル、すごいですね!ボルトといえば、昨年、世界諸英語のゼミで、学生さんがこのDVDを紹介してくれました。ジャマイカの陸上関係者のインタビューを集めたドキュメンタリー。ジャマイカ英語を聴くことができます。ボルトはなぜ…

映画英語教育学会

映画英語教育学会(ATEM)(→大会ホームページはこちら)の第18回全国大会で「『その名にちなんで』と『モンスーン・ウェディング』におけるコード・スイッチングの機能」をという研究発表をしました。発表のあと、いろいろとポジティブなコメントをいただき…

「トロッコ」

友人のブログで「トロッコ」の話が出ていて、青空文庫のリンク(こちら)を貼ってくれていたので、久しぶりに全文読みました。つい先日、子供の塾教材に一部がのっていて、あー、これひどい話だよねーみたいなことを言っていたところでした。(子供のころに自…

ジュリーの発音

五輪番組を見ながら気がついた英語発音小ネタめも。 juryの発音。 日本語として「ジュリー」となっていますね。実は、私のなかではこの語はずっと、ジュアリーだったので、「また勝手なカタカナつけて〜」と思っていました。念のため、発音辞典(J. C. Wells…

『沈黙の画布』

『沈黙の画布』(篠田節子、新潮文庫)を読みました。久しぶりに小説を寝る間を惜しんで読みました。おもしろかったです。無名の地方画家が、エッセイでとりあげられたことから脚光を浴びるようになる話。画家はなくなっていて、著作権を持っている画家の妻…

現代社会とジェンダー討論会

今学期二回担当した(→担当回の日記はこちら)は教養教育科目の「現代社会とジェンダー」の最終回で、他の4人の講師の方々と合同で、「公開討論会」をしました。あらかじめ、受講生さんから意見、コメント、質問を提出してもらい、それをもとに、講師が質問に…

『タイム・バインド』

『タイム・バインド―働く母親のワークライフバランス 仕事・家庭・子どもをめぐる真実』(ホックシールド)読了。ホックシールドは、卒論で感情労働を扱っていたひとがいたときに初めて名前を聞いた。セカンドシフトといい、影響力があるアメリカの社会学者…

『おおかみこどもの雨と雪』

『おおかみこどもの雨と雪』を、小4息子と一緒に見に行きました。いい映画でした。すごいなー。楽しかった。 テーマは母親。子育て。狼男の子ども(=おおかみこども)を夫に​先立たれた若い女性(人間)がひとりで育てる話。おおかみこども​の成長特有のむ…

『ダークナイト・ライジング』

『ダークナイト・ライジング』(Batman The Dark Knight Rises)見ました。この夏一番楽しみにしていた映画。公開1週間ほどまえから、『ダークナイト』のサントラかけて予習しておりました。見終えて、クリスチャン・ベールがクリストファー・ノーラン監督に…

オープンキャンパス2012

7月21日、22日、京都府立大学オープンキャンパス2012が開かれました。文学部は21日の開催となりました。欧米言語文化学科では、金澤哲先生の学科紹介と、出口菜摘先生の模擬授業「アメリカ国家形成における言葉のはたらき」、それから、横道誠先生による学生…

ドリフト・エボルーション

調査旅行の後半、クアラルンプールに来ました。マレーシア行きに先立って、日本で、マレーシア映画を何本かDVDで見ました。日本でDVDが発売されているマレーシア映画というのはあまり多くないのですが、そのなかの一本が、『ドリフト・エボルーション』。女…

シングリッシュ

昨日から、シンガポール英語について調べるためにシンガポールに来ています。「シングリッシュ」と呼ばれる、発音や文法面で特徴的な英語は、皆が話しているわけではありませんが、やはりよく耳にします。タクシーで移動するときには、いい機会と思っていろ…

日本「アジア英語」学会

京都外国語大学で開かれた日本「アジア英語」学会第30回全国大会(→プログラムはこちら)で、研究発表しました。Singapore English in Forever Feverというタイトルで、1998年のシンガポール映画『フォエバー・フィーバー』のなかの英語の特徴について発表し…

『ラストサムライ』

いまさらながら、はじめてみました。『ラストサムライ』(2003) The Last Samurai. エドワード・ズウィック監督。 トム・クルーズの人気がわかったっていうか、なんというか。こんな荒唐無稽な役をちゃんと自分にひきつけて自分を魅力的に見せるキャラクタ…

卒論テーマ

4回生の卒論テーマ提出期日が近づいてきました。学生さんが調べたいと思っているテーマと、指導教員(私)から見て、卒論が書けそう、なんらかの形になりそうと思えるテーマは、必ずしも同じではないので、そのあたりを、面談を通じてすり合わせてきましたが…

Bride and Prejudice

『ベッカムに恋して』(→日記はこちら)のグリンダ・チャーダ監督が撮った、『高慢と偏見』(Pride and Prejudice)のインド版映画、Bride and Prejudiceを、アメリカ版DVDで見ました。いやー、おもしろかった!!ボリウッド映画的に、歌と踊りにあふれていて…

ノーラ・エフロンの訃報

ノーラ・エフロン監督の訃報を知りました。ああ、そうなのかー。心からご冥福をお祈りします。 たぶん、のべ回数では、この人の映画を今まで一番よく見ていると思います。ノーラ・エフロンが脚本を書いた『恋人たちの予感』(1989)、脚本・監督を務めた『めぐ…

マンU

卒論で映画『ベッカムに恋して』(Bend it like Beckam,2002)を取り上げるひとがいて、ゼミで卒論構想の一部を発表してもらいました。ロンドンのインド系(パンジャブ系)移民の物語です。リトルパンジャブと呼ばれるロンドンのインド人コミュニティ、サウソ…