ノーラ・エフロンの訃報
ノーラ・エフロン監督の訃報を知りました。ああ、そうなのかー。心からご冥福をお祈りします。
たぶん、のべ回数では、この人の映画を今まで一番よく見ていると思います。
ノーラ・エフロンが脚本を書いた『恋人たちの予感』(1989)、脚本・監督を務めた『めぐり逢えたら』(1993)と『ユー・ガット・メール』(1998)。メグ・ライアン主演ロマコメ三部作は、本当に好きだったなー
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自分自身を振り返ると、映画といえばロマコメかイギリス文芸ものくらいしか見ないという時期が結構ありました。ノーラ・エフロンは、その頃の私に映画っておもしろい!と思わせてくれたひとでした。
『恋人たちの予感』では、ダイナーで、注文を細かく出すサリー。ピーカン・パイの早口言葉をいうハリー。荷馬車の車輪を使ったテーブルを買おうとするサリーとハリーの友達カップル。『恋人たちの予感』の、この友達カップルが意気投合する場面って、『ユー・ガット・メール』で、キャサリンのBFとジョーのGFが意気投合しそうになる場面と同じですよね。書いたものを褒められることでぐらっとなる書き手の心理をついた台詞の応酬。
『ユー・ガット・メール』は『桃色の店』という1940年のルビッチ監督の映画のリメイクだ、というので、この映画もDVDを買ってみたりしたものでした。そしたらなんとまあ、待ち合わせの喫茶店で、席を移動して意地悪くからかうあたりが全く同じで、びっくりしたものでしたー。
『めぐり逢えたら』。今の私のambitionのひとつに、ニューヨークシティマラソンを走る、というのがあるのですが、ニューヨークへの憧れの気持ちを持つようになったのは、この映画を見てからだったと思いますー。
ああ、本当に、あなたの映画を何回みたことでしょう。一時head over healsにはまっていたジョー・フォックス(!)を生み出してくれたその一点においてだけでも、感謝してもしきれない監督さんです。
(最後の監督作品『ジュリア&ジュリア』についての日記はこちら)