『ラストサムライ』

いまさらながら、はじめてみました。『ラストサムライ』(2003) The Last Samurai. エドワード・ズウィック監督。

トム・クルーズの人気がわかったっていうか、なんというか。こんな荒唐無稽な役をちゃんと自分にひきつけて自分を魅力的に見せるキャラクターにするっていうのはすごいな。 というか、トムクルさんがかっこよく見えるようなキャラ&映画全体になってますね。着物とかよくあそこまでしっくり見せるなぁ。日本語も「親切でした。忘れません」とか言われても、小雪さん困るでしょうが(You have been kind to me)でも、ま、彼ならいいか、というかんじ。

渡辺謙はなるほどすっかりハリウッド俳優で、なるほどこういう英語だとハリウッド映画で準主役はれるんだな、と思いました。単語レベルの発音は気になるところはほとんどなくて(blossomのアクセントが第2音節にあったくらい)、連結した発話になったときに、語と語の接続などの流れがやや悪いかな、というレベル。

明治天皇中村七之助はもっと日本英語風。thank you very muchのベリーが/b/、とか。 大村役は、もっと英語がこなれたかんじだなーと思っていたら、このかた、「呪縛」とかの原田眞人監督(で海外歴長い)んですね。(ラスト近くで大村が天皇に英語で話しかけるのは、流れの関係上しかたないにしてもびっくり!)。

あと、真田さんとトムクルさんの剣道果し合いのシーンがかっこよかったです。

映像が美しかったので映画館でみればよかったことでしょう。 設定とかストーリーとか、つっこみどころ満載ながら、そういうリアリズムをぬきにして、しっかりつくったエンターテインメントというかんじで、なるほど、評判になる映画っていうのはこういう映画なんだなーと思いました。「ラストサムライ」の英語について、だれか卒論書きませんか?(ってこんなことばっかり言ってる^^)

ラスト サムライ 特別版 〈2枚組〉 [DVD]

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