『ライアー・ライアー』と英語のジョーク

日本語のだじゃれ絵本を読みながら(→この日記)、同じような英語の言葉遊びの例として、映画『ライアー・ライアー』(Liar Liar、トム・シャドヤック監督、1997年)の中のジョークを思いだしました。

父親の職業を尋ねられた子どもが、"My father is a liar."と答える場面です。liar(うそつき)とlaywer(弁護士)をかけたジョークで、本当はお父さん(ジム・キャリー)は弁護士。意味的に弁護士という職業への皮肉な見方がこめられているわけですが、同時に、音声的に、liar(ライアー)とlawyer(ローヤー)の音が似ていると認識されていることを、おもしろく思いました。なるほど、それがネイティブの語感か、というかんじで。

違う音を似た音として結びつけておもしろがるためには、(1)違う音を違う音として認識した上で、(2)違う音を似ている音として結びつける、ということになります。なので、外国語(英語)のジョークは「オチを解読する」ことが一仕事になってしまいがちです…。

英語のジョークについて、詳しくは『英語ジョーク快読のススメ―ジョークがわかれば、言葉も文化もわかる』(中野清治著)を↓