What’s in a name?の英語学概論
What's in a name? that which we call a rose
By any other name would smell as sweet
さて、4月2日、3日に新年度ガイダンスを行い、4日には入学式で新たに学生さんたちをお迎えし、7日から前期の授業が始まりました。上記引用は、今日の2限の授業、2回生配当の英語学概論aで、日本語訳と出典を受講生のみなさんに考えてもらったものです。
英語学概論a。テキストはこちらを使っています。
- 作者: 安藤貞雄,澤田治美
- 出版社/メーカー: 開拓社
- 発売日: 2001/11/01
- メディア: 単行本
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今日は、第2章の「言語とはなにか」という話をしました。主に構造言語学的な意味での「言語」。音と意味の結びつきは恣意的である、言語は構造を持った体系である、そのあたりの話です。
「英語学概論」では、これまで私は後期(英語学概論b)の語用論・社会言語学分野を担当していたので、言語とは何かを授業で話すのは初めて(少なくとも久しぶり)なので、自分が英文科の学生時代や言語学科留学時代に受けた講義のことなどを思い出しながら準備をしました。
とはいっても、今年私が受け持っているのは、欧米言語文化学科の英語学概論なので、そこは一工夫を。意味と音の結びつきが恣意的であること、言語はformであってsubstanceではない、というような話の関連から、上に引用した一節をレジュメに引用し、その訳と出典を考えてもらったわけです。シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』2幕2場。「名前になにがあるの?わたしたちが薔薇と呼ぶものは、他のどんな名前がついていても同じように甘く香るでしょう」
出典の正解者は9名、正答率33%。Not too bad!です^^