インタビュー記事

朝日新聞(大阪)夕刊の映画広告欄に、公開中のウディ・アレン監督映画「恋のロンドン狂騒曲」についてのインタビュー記事を掲載していただきました。記事前半は、映画のなかに出てくる英語の多様性について。そして後半は「恋愛映画としても楽しめる」という話。

ジョシュ・ブローリン扮する夫のロイはアメリカ出身の設定で米語。さらにはサリーが恋心を抱く画商のアントニオ・バンゲラスはスペイン訛りの英語で、ロイが見せられる若い女性はインド系の2世でイギリス英語を話しますが、彼女の両親はインド訛りが強い―といった風で、ロンドンのインターナショナルな感じがよく出ています。フォトジェニックな名所ではなく、何げないロンドンの街角で撮影されているところも利いていますね

このインド系の女性を演じているのは、『スラムドッグ・ミリオネア』でラティカを演じたフリーダ・ピント

「もちろん、恋愛映画としての面白さは十分楽しめます。たとえばサリーが画商にオペラに誘われるエピソードがありますが、イギリスではオペラは演劇の最上位で、アッパークラスが楽しむもの私の夫はイギリス人ですが普通の人なので、一緒にオペラが見たいといっても「ぼくの行くところじゃない」って(笑)。だから、そんなところに誘われて、彼女が「彼は私に気があるのかも」と勘違いするのも無理はないんですね。言葉だけではなく、こんなところにもおイギリス社会の特徴を盛り込みつつ描くところがアレンらしいですね。

などというところは、まあ、オフレコ気味でお話した小ネタでしたが、しっかり拾っていただきー。

英語の多様性や勘違いする女心について好き勝手しゃべったのにきれいにまとめていただきました。インタビュー&記事を書かれるプロのお仕事ぶりに感銘を受けました。私も自分のフィールドで、もっと精進しなくては、と思ったことでした。