新入生研修、黄檗・宇治
京都府立大学文学部欧米言語文化学科の新入生研修として、黄檗・宇治に遠足に出かけました。黄檗宗大本山の黄檗山萬福寺と、宇治の平等院を見学しました。(→昨年の研修日記はこちら)
萬福寺では宝蔵院(大蔵経版木収蔵庫)で、刷り師さんからいろいろなお話を聞けて大変勉強になりました。住職さんは法要でお留守でしたので。
萬福寺で鉄眼(てつげん)禅師が大蔵経を開刻したのは17世紀のこと。今日なおその版木が刷り師さんによって刷られていることに、「文化」の意味を考えました。版木は刷ることが最良のメンテナンス。することによる摩耗よりも、手荒な扱いによる欠字のほうがはるかに怖い、など。
文化をつなぐということ。学生時代から萬福寺宝蔵院に出入りしていて、後継者がいないのをみて、刷り師の道を選んだという、この道33年の刷り師さんの言葉の重みと真実を感じました。文化を次代に伝えるということー。コストパフォーマンスとかアカウンタビリティとか、そういうことばでは表せない「文化」の意味を考えました。
あらかじめ見学人数と日時を伝えれば、見学させていただけますので(見学料一人300円)、機会を見つけてぜひ足を運んでみてください。
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