『ラザフォード・オルコック』

歴史学科の岡本隆司先生の新著、『ラザフォード・オルコック―東アジアと大英帝国』。1809年に生まれ、1897年に亡くなったイギリス人、「アヘン戦争直後から四半世紀の長きにわたって中国と日本に駐在した外交官」(p.7)ラザフォード・オルコックの評伝です。

ラザフォード・オルコック―東アジアと大英帝国 (ウェッジ選書)

ラザフォード・オルコック―東アジアと大英帝国 (ウェッジ選書)

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昨年度(平成23年度)、岡本先生が研究代表者をされた京都府立大学重点戦略研究『「共生」の空間―異文化の接触・交渉・共存をめぐる総合的研究』に参加させてもらいました。その報告書です。

研究報告書目次
幕末長崎の国学者中島広足の洋学観―中島広足『なやらひ』を軸として(吉良文明)// ロシア資料による文法研究の可能性―アスペクト形式を例として(久保薗愛) // ドイツ宗教改革期の聖書翻訳について(渡邊伸)// 大戦下におけるユダヤ人との精神的共生―ケストナーの映画『ほら男爵の冒険』(青地伯水)// ジョイス、翻訳、共生 (浅井学)// イングリッシュ・オーストラリア会議2011―アジアへのまなざし(山口美知代) // 英領西インド奴隷制廃止と利害関係者の賠償(川分圭子) // 高句麗後燕関係と広開土王の対南政策(井上直樹) // 朝鮮における李贄思想の伝来(中純夫)// 科挙研究の現状と「科挙学」(大野晃嗣)// 「主権」の形成―20世紀初頭の中国とチベット・モンゴル