『ザ・ファイター』

『ザ・ファイター』(The Fighter)デイビッド・O・ラッセル監督、2010年

東海岸の古い工業都市ローウェルが舞台。かつて注目されたボクサーだったが挫折してジャンキーになっている兄ディッキー(クリスチャン・ベール)と、彼がトレーナーを務めている弟のボクサー、ミッキー(マーク・ウォールバーグ)。そして、ミッキーのマネージャーとして世話をやく母(メリッサ・レオ)や、とりまく妹・異父妹との大家族。

みんなでわあわあ言ってて、すごくエネルギッシュ。ミッキーの恋人役のエイミー・アダムスも、あんなにかわいいのにfucking連発で笑えます。

弟は、ジャンキーな兄や、ビジネスをわかっていない母と手を切って、マネージメントのプロにまかせてボクシングに専念しろ、と言われているのだけど、なかなかそれができない。家族やコミュニティ(ローウェルの誇りpride of Lowell、という表現が何度も出てきます。これは兄を指して。)の紐帯が強い。

弟は兄に、"You are my hero."と言い、兄は弟に"I was, I was."と言って去っていく。その後姿がいい。リングで弟を励ます、"For me, for you, for Lowell."という言葉がいい。

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ところで、この役でアカデミー賞助演男優賞とったときのクリスチャン・ベールのスピーチがこちらに。 ロンドンの兄ちゃんってかんじです。最初がBloddy hell!だし、What the hell am I doing here!とか。Thank you so much, mate. のmateってよびかけとか。 translatingのtを飲み込む声門閉鎖音hadのhが落ち気味。 wonderful wifeがウォンダフルウォイフっぽかったり。