『トゥルー・グリット』

トゥルー・グリット』 (True Grit) コーエン兄弟製作、脚本、監督

1870年代後半、西部で、父親を殺した犯人を捕まえるため保安官(ジェフ・ブリッジス)を雇い、居留地に乗り込む14歳の少女(ヘイリー・スタインフェルド)。そこに、その犯人に別件で掛けられた懸賞金のために合流するテキサスからやってきたレンジャー(マット・デイモン)。三人の珍道中。

おもしろかった。最後がまた味わいがあり、うーん、なかなかーというかんじ。いわゆる西部劇のヒーロー的なひとは一人もいなくて、飲んだくれで怪しげな保安官だったり、短気なレンジャーだったり、怖いもの知らずな14歳の少女だったり。

勇敢で口の立つ少女。(でも西部であらくれ男相手に法律を盾にとって相手を説得しようというのは滑稽なところもありはらはらする)。この人が、『大草原の小さな家』のローラなんかを思い出させます。長い三つ編み。

大草原の小さな家』でも、英語の綴りについてはときおり言及されていましたが(父さんがスペリングビーに参加したり。ローラが学校に通い始めたものの綴りで苦心したり)、この映画でも、綴りがよく言及されていました。

父親のかたき討ちをするという少女に、お母さんは?と尋ねる人に向かって少女の台詞で、あのひとは読み書きもろくにできないから、みたいな台詞がありましたが、She could hardly spell CAT.と言っていました。

また、保安官の手紙がrife with misspellings のように言われていたり。あとほかにも綴り間違いを少女が訂正する台詞がありました。(ついでにこの子はラテン語も知ってたりする)

トゥルー・グリット (ハヤカワ文庫 NV ホ 16-1)

トゥルー・グリット (ハヤカワ文庫 NV ホ 16-1)