シンポジウム 自然・人・歴史
18日午後、京都府立総合資料館で、府立大学文学部が、府大地域連携センター、京都府立植物園、京都府立総合資料館とともに主催したシンポジウム、「自然・人・歴史」が開かれました。欧米言語文化学科の同僚の方々がパネリスト、司会、コメンテーターを務め、また、学生さんが受付などを手伝ってくれました。私は、オーディエンスのひとりとして聴講しました。
プログラムは、
「自然文化都市 京都とは」(金澤哲 文学部教授)
「移りゆく森のすがた―京都盆地における人と森の関わり」(高原光 生命環境科学研究科教授)
「花洛(みやこ)を支える郊外―京岡崎周辺の歴史をふりかえって」(上杉和央 文学部准教授)
「北山の近代化と京都府立植物園〜植物園の歴史から眺めると」(松谷茂 生命環境科学研究科客員教授、京都府立植物園名誉園長)
「ニューヨークにおける自然・人・歴史」(金澤哲 文学部教授)
総合討論 「自然文化都市としての京都」
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「北山の近代化と京都府立植物園」
北山地域については、普段通い慣れた場所ながら知らないことが多く、勉強になりました。大正期に建設された中賀茂橋(賀茂海道と植物園を結ぶ)が、大正12年の植物園建設、北山の近代化に貢献した、ということでした。
大典記念京都植物園として開園した植物園が戦後、連合軍住宅地に指定され、昭和21年に全面接収、昭和32年にようやく返還されて、昭和36年に京都府立植物園として再開園したという歴史は、今の穏やかな植物園の様子からは想像もできませんー。私は、小さいころ、親に連れられて植物園にときどき遊びにきたのですが、今考えてみると、あれは、昭和40年代の後半。まだ再開園後10年くらいのときだったのでした。
植物園については、来年1月23日に、「京都府立植物園の多様な役割をさぐる―京都府立大学と京都府立植物園の共同研究の成果から」というシンポジウムが、植物園内の会館2階で午後1時30分から開かれます。