『ジェーン・オースティン 秘められた恋』

ジェーン・オースティン 秘められた恋』( Becoming Jane、2007年、ジュリアン・ジャロルド監督)を週末DVDで見ました。

18世紀末から19世紀初頭の(1775−1817)イギリスの小説家ジェーン・オースティンアン・ハサウェイ)が、作家となるまでの時代の恋人(ジェームズ・マカヴォイ)や求婚者(ローレンス・フォックス)との交流。『プラダを着た悪魔』のアン・ハサウェイが、『アリス・イン・ワンダーランド』に続き、イギリス英語で登場です。 ジェーンの両親を演じているのが、ジュリー・ウォルターズとデイビッド・クロムウェル。求婚者の富裕な伯母をマギー・スミス

高慢と偏見」(Pride and Prejudice)と重ねて物語を作っていました。というか、映画のストーリー的には、この伝記的事実がのちの高慢と偏見のプロットにつながった、という組立。

ジェイムズ・マカヴォイ演じる恋人が、BBCドラマ「高慢と偏見」のミスタ・ダーシー(コリン・ファース)をかなり意識しているなあと思いました。髪型とか雰囲気とかあきらかに意識してる。映画の「プライドと偏見」のマシュー・マクファディンのダーシーは、あえて違った路線で行ってるのね、というかんじでしたが、これは、あえて同じ路線。 とはいうものの、マカヴォイ君、童顔系なのとと背が高くないのとで、ちょっと幼くかわいくみえてしまって、映画しょってたつヒーローになりにくいかんじがするなあ。好きだけどね、このチャーミングなかんじ。

ストーリーは、最後きれいにまとめたけど、ちょっと説得力というか、ドラマチックな緻密さに欠けるかなというかんじ。 それにしても、こういうコスプレ映画は映画館でじっくり見るほうがずっと楽しいのに、公開時に見損ねたのが悔やまれますー。

ところで、ジェーンが、途中、手話を使っている場面があります、これって伝記的事実なんでしょうか。18世紀末イングランド。気になるところです。

ジェイン・オースティン 秘められた恋 [DVD]

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