Railway Children

Railway Children という芝居を、8月にロンドンで見ました。

イーディス・ネズビット(Edith Nesbit)の小説(邦題はの『若草の祈り』)が原作。
ウォータールーの駅の構内に作った仮設舞台での公演でした。線路を挟んだ二つのプラットフォームの上に、線路のほうを向いて向き合うかたちで席が作られています。

舞台は、線路を進む台車の上に作られていて、人力でその台車ごと押して入退場します。途中二度、本当の蒸気機関車が入場してきてびっくりしました。

あらすじは、20世紀初頭のイングランド。父親が政治スキャンダルに巻き込まれ逮捕され、残された母親と三人の子供たちが、はロンドンを離れ田舎暮らしを始めるというもの。ロンドンで不自由なくくらしていた一家が、突然、石炭も節約しなければならないくらいのつましいくらしに適応していく様子。その小さな駅の駅長さんと子だくさんの彼の家族との交流が描かれます。

駅長さんに誕生日のプレゼントを持っていったら、「ほどこしはいらない、帰ってくれ」と思いもよらない反応を受けて戸惑う子供たち。ロシアからの亡命者との交流(→ネズビットはフェビアン協会設立にもかかわっており、三番目の子どもにはフェビアンという名前をつけている) など。


夏休みファミリー向けの劇ということで、小学校生くらいの子供が結構多かったです。子どもたちはわりとおとなしく見ていたけれど、休憩20分を挟んで2時間半、とくに後半はあまりストーリーが動かないし、機関車が出てくる、などの装置のおもしろさも前半でひととおりで尽くしているので、ちょっと長くないかなあと思ったり。

こういう名作原作の台詞劇なんかはちょっとお勉強もかねてというかんじで連れてくるんでしょうね、きっと。小学校低学年くらいの女の子たちが、かわいいワンピースを着ていたりして、お出かけ着なんだな、とうれしくなりました。

The Railway Children (Puffin Classics)

The Railway Children (Puffin Classics)