欧米言語文化基礎演習III

欧米言語文化学科１回生対象の基礎ゼミ、「欧米言語文化基礎演習III（英語学）」では、「映画で学ぶ世界の英語」をテーマとしています。

最初の数回は、教員がリレー講義形式で、映画を題材に世界の諸英語の特徴を解説しました。そして、先週からは、受講生の発表に入りました。先週６月７日は、『マイ・フェア・レディ』をとりあげて、４人の方が発表してくれました。それぞれ、（１）バーナード・ショーの生涯、（２）『ピグマリオン』と『マイ・フェア・レディ』の違い、（３）『マイ・フェア・レディ』のコックニー英語、（４）『マイ・フェア・レディ』のアスコット競馬と上流階級、という視点からの発表でした。（参考文献として、『講座『マイ・フェア・レディ』―オードリーと学ぼう、英語と英国社会』↓など）

また、今週６月１４日は、『フォレスト・ガンプ』をとりあげて、（１）『フォレスト・ガンプ』の原作と映画、（２）黒人英語の特徴、（３）『フォレスト・ガンプ』の黒人英語、（４）『フォレスト・ガンプ』のアメリカ南部方言、という四つの視点からの発表がありました。

充実した発表が続いています。「あんなにいい発表ができるかどうか心配ー」という声も、今準備中の人たちから聞えてきます。気持ちはわかります。たしかに、英米の英語は（他の英語変種に比べて）参考文献も多く発表内容をふくらませることが、ある意味で方向が見えやすいといえるかもしれません。でも、論点は多くなくていいので、それぞれの英語変種について、細かいところを深く丁寧につっこんで論じてもらえばと思います。

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