『スカーレット・ピンパーネル』

宝塚歌劇についての日記(→こちら)を読んだ友人が誘ってくれて、月組公演『スカーレット・ピンパーネル』を観にいってきました。宝塚はこれまでに一度花組の『愛あれば命は永遠に』(1985)を見たことがあるだけで、本当に久しぶりでした。きらきらしていて、とても楽しかったです!

原作小説『紅はこべ』(The Scarlet Pimpernel, 『スカーレット・ピンパーネル』の題で新訳あり)は、ハンガリー生まれのイギリスの作家バロネス・オルツィの1905年の小説。フランス革命後のロベスピエールの恐怖政治期に、フランス貴族を救おうとしたイギリス貴族の物語です。1997年ブロードウェイ初演のミュージカルを、宝塚の舞台として潤色したもの。

主人公のイギリス貴族パーシー・ブレイクニーを月組新トップの霧矢大夢(きりやひろむ)さん、彼と結婚するコメディ・フランセーズの看板女優マルグリットを蒼乃夕妃さん、革命の闘士を明日海りおさん。宝塚男役の正面から魅せにくるかっこよさに、やられました。『歌劇』4月号の対談記事によると霧矢さんは、ケネス・ブラナーレイフ・ファインズのファンだそうで、そういう俳優をめざして役作りしたそう。(どちらもロンドンで舞台を見たことがある好きな俳優なので、嬉しい^^)

小説では、英語訛りのあるフランス語や、フランス人のつたない英語など、いろいろ言語への書き込みがありますが、舞台では特に何事も言及されずイギリス人、フランス人の会話が普通に(日本語)でなされていました。当時のイギリス貴族はグランドツアーに出かける前にフランス語の勉強をしていたことでしょうが。ベルギー人のフランス語の「外国人訛り」は、「外国人訛りのある日本語」で表現されていました。(ちなみに、この役は原作ではユダヤ人)

「スカーレット・ピンパーネル」星組大劇場公演ライブCD

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スカーレット・ピンパーネル (集英社文庫)

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