速記・言語科学研究会

中之島の関西サイエンスフォーラム事務局に、『速記と情報社会』(中公新書)の著者、兼子次生先生を訪ねました。先日、兼子先生に紹介していただいた、言語人類学者の井上美弥子先生(スタンフォード大学。現在、同志社スタンフォード大学日本センターに滞在中)もご一緒に、速記と言語科学、言語文化についての共同研究について意見交換し、小さな研究会を始めました(「速記・言語科学研究会」代表:兼子次生)。

私の速記への関心は、拙著『英語の改良を夢みたイギリス人たち―綴り字改革運動史1834−1975』(開拓社)の第1章ほかで扱ったような、19世紀イギリスの速記考案者アイザック・ピットマンとその弟子たちから始まっています。速記者ネットワークが、表音式速記から、表音式綴り字へと関心を発展させていったという流れです。3カ年計画「英語綴り字改革運動の文化社会史研究」のなかで、引き続き、表音主義と速記について、時代背景のなかで考えたいと思っています。

9月に研究発表会を予定しています。詳細が決まったらお伝えしますので、関心をもっていただけるかたはどうぞいらしてください。

Vicarious Language: Gender And Linguistic Modernity in Japan (Asia: Local Studies / Global Themes)

Vicarious Language: Gender And Linguistic Modernity in Japan (Asia: Local Studies / Global Themes)

英語の改良を夢みたイギリス人たち―綴り字改革運動史一八三四‐一九七五

英語の改良を夢みたイギリス人たち―綴り字改革運動史一八三四‐一九七五