新入生ゼミナールと『日本人はなぜ英語ができないか』

今日から授業開始。私にとっては今年初めての担当となる、開講3年目の「新入生ゼミナール」が始まりました。全学の新入生にとって必修の、月曜5限の科目。新書などを読んで、発表・ディスカッションを行う授業です。配属は、各学部のなかで、各学科から数名ずつ均等に参加するように、教務課のほうで名簿を作ってくれるので、それに従うというもの。私の行ったゼミには、文学部の学生さん約10名が参加。

昨日は、初顔合わせだったので、互いに自己紹介してもらい、そのあと、まず最初に読む本を決めました。自己紹介では、互いの興味関心を擦り合わせるために、関心事を3つ出して話してもらいました。

こうやって興味を擦り合わせれば、うまく本が決まるかなと思ったのですが、いざ、読む本のリストを眺めているとなかなか決まらず…。「教師はできるだけしゃべらない、学生さんにしゃべってもらう」がこのゼミの大事なポイントだと理解しているので、控えめに様子を見ていたところ。

だんだん意見がでてきて、あれこれ決め方についての話し合いがあって、何段階かにわけてしぼっていって。最終的に鈴木孝夫、『日本人はなぜ英語ができないか』岩波新書、1999)に決まりました。なるほど。たぶん昔読んだと思うのですが、細部はすっかり忘れています。早速、読まなくては。

最初文献リストを見ながら途方に暮れてしまい、私が初回の本の候補を何冊か持参して回覧して選んでもらえばよかったかも、などと思ったりしましたが、最終的に決まって話し合いでよかった。こうやって本を選ぶ話し合いをするところからすでに新入生ゼミナールが始まっているのだから、これがよかったのでしょう。(私=英語教師、なら、標題の本はたぶん選ばなかっただろうし^^;)。来週からが楽しみです。

日本人はなぜ英語ができないか (岩波新書)

日本人はなぜ英語ができないか (岩波新書)

追記:このあとの新入生ゼミナール日記は、こちらこちらも。)