『図説 世界の文字とことば』

図説 世界の文字とことば』(町田和彦編)という本を手に取りました。めくっているだけで、わくわくするような、楽しい本です。

図説 世界の文字とことば (ふくろうの本/世界の文化)

図説 世界の文字とことば (ふくろうの本/世界の文化)

 私たちが現在当たり前のように受け入れている言語と文字の組み合わせは、世界市場もっとも最近の言語の歴史と文字の歴史が交差した結果によるものです。書かれる文字の系統からもう一度世界の言語を眺めてみると、今まで気がつかなかった言語とそれを話す人々の歴史がよく見えてきます。(中略)

 この本では、文字の系統を4種類に分類してあります。タイトル順に並べると、(1)「ギリシア文字の系譜」、(2)「アラム文字の系譜」、(3)「ブラーフミー文字の子孫たち」、(4)「漢字の一族」です。
 現在使われ知恵る世界の文字が、言語の数に比して圧倒的に少ないだけでなく、わずか4種類の系統に収められてしまうこと自体驚きです。(「はじめに」p.5)

一つの文字体系が見開き二ページで説明されていて、写真も豊富です。編者は、南アジア言語学・文字情報学の専門家で、インド系文字(=「ブラーフミー文字の子孫たち」)が充実しています。

(…こういう本を読んでいると、自分でも、綴り字改革論研究(→こちら)の延長として、アルファベット新字考案などについて、もっと調べたくなります。)