英作文の授業
やっぱり、個人指導は大事、と思った話ー。
教養科目「英語C」(=英作文)の授業では、『New Easy Writing 新段階式実用英作文』(ポール・マクリーン著、マクミランランゲージハウス)を教科書にしています。各課ごとにテーマがあり、そのトピックについての語彙や簡単な表現が練習問題のなかで示されています。受講生は、宿題で、そのトピックについてレポート用紙一枚程度作文してもらい、提出。添削して、翌週に返却しています。各自で添削内容を確認してもらうことにして、教室全体では、共通する問題点などを板書説明していました。
年度初め以来ずっとこの方式だったのですが、先日ふと思うところがあり、授業時間中に、受講生数十人全員と、各自1〜2分ずつの持ち時間で一対一で向き合い、返却した添削済み英作文について、コメントしたり、質問を受けたりする「個人指導」の時間を持ちました。このあいだ、他の受講生には、英作文のプリント教材をやっておいてもらいました。
このやり方を12月に入ってからの3回続けました。一定の手ごたえを得たというか、回を追うにつれて、提出される作文内容がよくなったように感じています。
「作文提出+添削返却」だけよりも、それに「+個人指導」があったほうが、なぜ間違ったのか、なにを書こうとしていたのか、といったことを確認するには、よさそうです。書き手の意図を聞いているうちに、添削ミスがわかることもありますしー。
私自身についていうと、短時間とはいえ一人ひとりと話す機会ができたことで、作文を添削するときの気持ちにプラスの変化ができたことは事実(字面の向こうに人の顔、気配が感じられるようになりましたー)。なので、同様に、作文を書く受講生の方の気持ちにも、何らかのプラスの影響があると思いたいです。
…とはいうものの、大学の授業の時間を、こういうふうに使うことは、あまりほめられたことではないかもしれない。少なくとも、いつもいつもこれというわけにはいかないでしょう。1〜2分の個人指導を受けるために、そのほかの一時間以上は自習教材というのは(あとでその教材を添削返却するにしても)、効率的な時間の使い方ではないー。悩ましいです。