レインメーカー=やり手弁護士

映画『レインメーカー』続き。

タイトルになっているrainmakerは、巧みに勝訴を勝ち取ったり、利益を上げたりする(ときとしてきわどいやりかたも辞さない)やり手弁護士を指しています。


ジーニアス英和大辞典』(2001)でこの語の意味を確認するとー
1 人工降雨専門家
2 (北米先住民の魔術などで)雨を降らそうとする人
3 (アメリカ俗語)(事業や政治などで)すばらしい業績を遺した人。やり手の弁護士。

3番目の意味が、この映画のタイトルの場合ですね。

『リーダース英和辞典』では、1984年刊行の初版にはなかった「やり手の法律家」という意味が、1999年刊行の第二版では、加えられています。比較的新しい用法でしょうか。


ambulance chaser(救急車を追いかける人)も似たような言葉。「交通事故の被害者に賠償訴訟を起こすようけしかけて仕事をつかむ弁護士や記者。人の不幸を仕事に利用する悪徳弁護士、記者」(『ジーニアス英和大辞典』)を意味します。こちらも映画のなかに出てくることばです。はしばしでコミックリリーフ役を果たしているダニー・デビート演じる相棒が、まさに、ambulance chaserです。

ジーニアス英和大辞典

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