『主人公は僕だった』と英米語の違い

『主人公は僕だった』 Stranger than Fiction 2006 マーク・フォスター監督

会計検査官ハロルド・クリック(ウィル・フェレル)は、規則的だが単調で退屈な毎日を送っていた。そして、ある日自分の行動を描写する女性の声が脳内に聞こえてくるのに気がつくー。

公開時に気になりつつ見に行けなかったので、DVDで見ました。

主人公の行動を描写している「声」の正体はー、という話。外枠にこだわった理屈っぽい話の作り方がなんとなく演劇ぽく思えて、これはてっきり芝居原作があるんだと思ってみていましたが、見終わってから調べたらそうではありませんでした。

英語的におもしろいのは、ハロルドが生きている現実世界にあふれているのはアメリカ英語だけれども、脳内に聞こえてくる英語はいかにもブリティッシュな、きどった標準イギリス英語(エマ・トンプソン)。リアル会話と心内で聴く英語の差がくっきりしていて、興味深いです。