『ダンケルク』

ダンケルク』素晴らしい映画でした。久しぶりに、もう一度映画館で観たいという映画を見ました。

状況が絶望的に悪く、そのうえなお、刻一刻と悪化する中で決行される竹槍戦法のような救出作戦。クリストファー・ノーラン監督流石です。トムハーディに惚れてまうやろ、という映画ですが、いえ、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でこの方にはやられているのでした。『インセプション』『ダークナイト』など、ノーラン監督には愛されているようですので、次はノーラン監督で主演を!。

ケネス・ブラナーは英俳優で最も軍服が似合う自説を再確認しました。それにしても、ブラナーがこういう年の取り方をするとは、なんとなく思っていませんでした。90年代初め、エマ・トンプソンと夫婦で『ヘンリー5世』『から騒ぎ』など次々に撮っていたころ。「こういうという年の取り方」というのは、常に勤勉で禁欲的に仕事をしているイメージ。『ダンケルク』では、エリート将校らしい姿勢の良さと冷静さと、一方でHome.という一語の台詞に込められた感情、表現力が素晴らしい。

魂が抜かれてしまって、家に帰りたくなかったですー。ひと頃のように英語映画なら何でも見たい、というのは気力体力時間がついていかなくて、この夏7,8月映画館に一度も行かずじまいだったのですが、こういう映画に出会うと、映画って本当にいいですねーと思います。満足度の高い少数をじっくりと見たい。でもある程度数みないといいものがわからないのですよね。。