講演「外国語使用で笑い効果を出す映画」

日本笑い学会関東支部の第243回研究会でお話しさせていただきます。

テーマ「外国語使用で笑い効果を出す映画―『ヘンリー五世』から『シン・ゴジラ』まで―」
日時 2016年1月21日(土) 14:30−16:30 (14:00会場)
場所 台東区民会館・第5会議室(8階)
講師 山口美知代  (京都府立大学・准教授)
講演概要
 シェイクスピアの史劇『ヘンリー五世』のなかで、ヘンリーはフランスの王女に求婚するときに苦手なフランス語を使って見せます。それによって政略結婚の求婚場面は笑いをふくんだ場面として描かれます。下手な外国語を使用する状況は、当人が懸命であればあるほど、観客には笑いの源泉となるものでもあります。
 一方で、『シン・ゴジラ』の日系アメリカ人女性政治家は日本人女優が演じていることを観客が知っているために、そのいかにも流暢らしい英語に観客は喜劇的なものを感じます。
 下手な外国語も、上手な外国語も、なぜかおかしい。
 本講演では、外国語を使用することで笑いの効果を出す映画を紹介しながら、なぜそこで笑いがうまれるのかを考えていきます。
 とりあげる映画は『ヘンリー五世』、『シン・ゴジラ』、『ローマの休日』、『ダーリンは外国人』ほか、インド、中国、香港、韓国の映画など合計10本です。
参加費 1,000円

  • -

台東区民会館は、浅草・浅草寺の二天門の脇ということで、関西人の私は、通天閣の脇やし、と言われたような気がしていささか緊張しています。。)