『青い目の蝶々さん』

『青い目の蝶々さん』(原題 My Geisha) 1962年の映画をDVDで見ました。

シャーリー・マクレーンアメリカ人女優だが映画監督の(イヴ・モンタン)をだまして日本人芸者のふりをして「蝶々夫人」の映画に出演する話です。つっこみどころが多いが多すぎて楽しいです。若き日のシャーリーマクレーンがコンタクトレンズで瞳の色を変えているという設定があるにしろ、外見的には日本人に見えるのはなんとも不思議。言語的には別として。相撲見に行ったり混浴したり腹切りをほのめかしたり、まあオリエンタリズムのサンプル映画としていつか授業でお話ししましょう。

日本人英語が流暢で拍とrに癖があるくらい。 「ジャパニーズイングリッシュ」の描かれ方にも歴史があって、リアリズム(日本人も納得できるような日本人英語)に到達するまえには、一般的非ネイティブ感を盛り込んだだけの英語で可だった時期があることを表す一例ですね。

イヴ・モンタンがフランス英語で準主役張ってるのも楽しい。 それにしてもなぜイヴモンタン?いかにもアメリカな俳優ではなくて、フランス人を使うのは、無国籍感/多国籍感が高まるというかこれも遊びの一環というか、うまく考えてあるー。もっと別の理由があったのかもしれないけれど。

青い目の蝶々さん [DVD]

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