スカイプ英会話ビジネス
『129円のマンツーマン英会話 スカイプ勉強法』(加藤智久著、幻冬舎)読みました。ウェブ時代の英会話ビジネスについて、1980年生まれの社長さんが語っているのがおもしろかったです。
知らなかったのは、スカイプ利用した英会話サービスが日本にすでに30社以上あって、そのほとんどがフィリピン人を講師としている、という話。知人の間でも、スカイプでフィリピンのひとと英会話している、という話は複数聞いていて、成果あげて留学した人もいたり。でもそんなに多社あったとは
ところで、この本のなかで「基底能力」と「駆使能力」という語を初めて知ったのですが、出所が気になります。基底能力は文法や単語の知識、駆使能力は英語を使うべき場で使える反応の速さ(29) ということなので、いわゆるcompetence/performance?と思いつつー。誰の用語だろうと検索するとと実用英語、英会話、TOEIC系のサイトが多いなあ。要継続チェックです。
オンライ英会話の前にもともと日本人向けオンライン中国語会話サービスを立ち上げ、失敗した、という話も興味深かったです。中国語は初学者が多く、市場規模が英語より小さいなど。もひとつ、フィリピン人同士で、幹部が講師より上だと偉そうにしないようにさせる、講師も会社にとってお客様、という所。
ちょっとまじめにつっこんでしまったのが「もちろん、フィリピン人の英語には、多少独特の癖があることも確かです。しかし、もともと英語はグローバルな言語。」(60)もともと、ってことはないよね。いや、言わんとするところはわかり、興味深いです。
所得格差とかそのあたりを組み込んだ分析が読みたいなあという読後感でした。卒論テーマにどうだろうとか、フィリピン英語研究が流行るかな、とか^^。ともあれ、一度skypeお試ししてみようか、と思ったことでした。
- 作者: 加藤智久
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2011/04/07
- メディア: 単行本
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