KELES卒論修論研究発表セミナー

関西英語教育学会(KELES→こちら)の卒論・修論研究発表セミナーが、関西国際大学尼崎キャンパスであったので、卒論を発表する学生さん二人といっしょに出席しました(→プログラムはこちら)。関西を中心とする11大学から合計45人の方の、卒論・修論発表がありました。発表は、15分+質疑応答10分。午前中卒論発表、午後修論発表があり、最後に門田修平先生の講演「(私的)SLA研究とのつきあい方」がありました。


京都府立大学国際文化学科4回生お二人の発表題目は、「バラク・オバマの演説における音声的特徴」と「『正則ニューナショナル第一リーダー独案内』にみる明治20年代の日本における英語教育」。

卒論の提出は1月17日で、口頭試問は2月1日-3日でした。そのなかで、さらにこの発表に向けて予稿集原稿を出し、ハンドアウトを作りリハーサルをしてという作業があり、なかなか大変だったと思います。準備のかいあって、わかりやすいよい発表になりました。4月からは教育や行政の現場で仕事を始めるお二人にとって、大学教育の最後の仕上げ的なものになったことと思います。

コメンテーターの先生、会場の参加者の方々からもいろいろなコメントをいただき、発表者はもちろん、私にとってもとてもいい勉強になりました。これから卒論・修論指導のなかで何を目指すか、どういうものを目指すか、また、卒論・修論とは書き手にとって何なのかを改めて考える貴重な機会でした。発表者のみなさん、会場校の先生方、学生さん、学会事務局の先生方にお礼を申し上げます。


今年で14回目を迎えるKELESのこの卒論・修論研究発表セミナーは、京都府立大学名誉教授の瀬川俊一先生がKELES会長時に立ち上げの中心メンバーの一人として関わられたそうです。始まった当初から毎年、先生から、卒論・修論を発表しませんかと声をいただいていたのですが、なかなか実際に参加することができませんでした。今回も、昨年11月に一度ご連絡いただいていたのですが、そのときも参加は考えていませんでした。今年になって1月の申し込み締め切り直前にもう一度ご連絡いただいたときに、あらためて、卒論の最終段階で大詰めの学生さんたちに声をかけてみたところ、思いがけず(!)やってみますという心強い返事で、参加することになりました。毎年声をかけてくださった瀬川先生、誘いに答えてくれた学生さんに感謝です。ひとつ宿題を終えた気持ちですが、あらためて課題も見えてきました。精進します。