ノアの方舟
ルーン文字もローマ字(ローマン・アルファベット)も共通のルーツがあって、それはフェニキアのセム人の文字だ、という話を「英語史」の授業でしました。そのときに、旧約聖書『創世記』(旧約聖書翻訳委員会、月本昭男訳、岩波書店)の「ノアの方舟」の章を資料として、配布し簡単に説明しました。セム人というのは、ノアの息子の一人セムに由来する、という流れです。
ノアの方舟については、聞いたことはあるけれど、実際に『創世記』を読んだことはなかったというひとが大半だったようで、授業後のコメント用紙を見ていると、その点についてのコメント(今までなんとなく聞いていたけれどよく知らなかった、など)が多かったです。受講生何人かを指名して、抜粋して音読してもらいながら、ごく簡単に説明しただけですが、この10分間ほどは集中度が上がったなという気配を感じました^^
英語史の授業では、本筋の話以外に、毎回、他のひとにちょっと話してみたくなるような「小ネタ」をひとつ持ってかえってもらいたい、というような気持で授業をしています(といったら語弊があるかもしれませんが、あえてー)。ノアの方舟の話は授業の話としては脇筋でしたが、印象に残ったようで、よかったです。
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