『コルヌコピア』第20号

京都府立大学英文学会の学会誌『コルヌコピア』第20号が発行されました。

目次
「イシグロ的リアリズム―When We Were Orphansにおける上海の記憶」 塚脇由美子
「One Writer's Begennings and Ending: Eudora Weltyにおける「老い」の戦略」 金沢哲
「映画『その名にちなんで』のインド英語」 山口美知代

 
拙論の内容は以下の通りです。
「映画『その名にちなんで』のインド英語」
(『コルヌコピア』第20号、pp.35-60)

1 はじめに  
   1.1 本論の目的 / 1.2 映画『その名にちなんで』/ 1.3 登場人物と俳優と使用言語
2 『その名にちなんで』におけるベンガル系移民第一世代の英語
   2.1 インド英語とは / 2.2 音節拍リズムと語強勢 / 2.3 特徴的な子音の発音
3 世代間の英語の違いの意味
   3.1 第二世代のインフォーマルなスタイル / 3.2 第一世代の文学的素養 / 3.3 口頭コミュニケーション
4 コードスイッチングと英語の機能
   4.1 ベンガル語と英語のコードスイッチング / 4.2 コードスイッチングの意味
5 結びにかえて


「映画で学ぶ世界の英語」という私の現在の教育・研究上の主要関心の一つについて発表した最初の論文になります。ベンガル語母語話者を多言語翻訳センターFACIL(ファシル)を通じて紹介してもらい、また、ベンガル研究者、音声学研究者の方にご協力、ご助言をいただきながらの論文執筆でした。ありがとうございました。これからさらに考察を深めなければならない点が多々あります。ご関心をもっていただけるようでしたら、抜き刷り(or PDF file)をお送りしますので、ご連絡ください。