wikiとネットとゼミ発表

ゼミの発表やレポートで、wikipediaを主要参考文献としてあがっているものがあります。確かに、調べもののとっかかりとしては、手軽で便利なのですが、それだけでは勉強にならないー。あくまでもそれは手がかりとして、文献でも裏付けるようにという話をするのですが、このあたりのさじ加減、ネット情報との付き合い方は、自分でも模索中です。

とりあえず、先日、3回生のゼミ(欧米言語文化演習)で、「wikipediaに載っている情報で、間違っているものを探してきてください」という課題を出しました。見つからなかったひとも多かったのですが、数か所見つけてきた人もありました。自分が比較的よく知っている人物で、wikipediaエントリーがある人を中心に探したところ、見つかったということで、具体的に聞くと、なるほどと思える例でした。私自身も、そういう例を見つけました。こういう課題も、大事かな、と思っています。

wikiに限らず、ネット情報をどのように利用できるよう、また、悪用しないように教えていくのか。正直、かなり思考錯誤中です。たとえば、ある映画の英語について分析してください、という課題を出したときに、その映画の英語について分析しているサイトからひっぱってこられたら、どうしようもない。でも、私がこのブログで書いている小ネタも、どこかのゼミ発表やレポートのヒントになってるかもしれませんねー。(実際、映画の英語についての気づきのきっかけとなれば、という意図もあるわけで>というわりに、最近、映画の英語ネタで書いてませんがー)

wikiとネットとゼミ発表。ネットでできることできないことを皆わかった上で、総合的な意味で、教育効果のあがるような(ネットからは正しい情報が得られるように)、学びが得られるような、課題を設定することが、教員に求められているわけですねー。