ママ見出し、看護師さんなど@ジェンダー論講義
「現代社会とジェンダー」という全学の1回生向けリレー式講義を、今週と来週、担当します。言語は両性をどう扱っているかというテーマで、身近な事例を紹介、分析しました。
たとえば、先日スペースシャトルのミッションを無事終了された山崎直子さん。報道で「ママ」が強調され、新聞にいわゆる「ママ見出し」が躍ったことについてなど。職業人としての達成と、それを成し遂げた人が母親であることのニュースバリューについて。
それから、看護婦から看護師への職業名称変更についても話しました。これが、単なる言葉の変更ではなく、保健婦助産婦看護婦法(昭和23年)が、平成13年に保健師助産師看護師法に改定されたことに伴っていることなど。
また、現代社会とジェンダーの授業は、毎年、4−5人の教員が担当し、最後の授業で討論会を持つという形式の授業で、そのために年数回講師団会議を開いています。先日の会議で、今年度の授業で何を話す予定か、というのを発表したときに、私が、言語とジェンダーの問題について職業名称変更などを話すと言ったところ、法学専門の同僚が、法律名称改定後、男子の看護師志望率に変化があったことを示すデータを教えてくれました。日本医師会医療関係者対策委員会「看護職員の不足・遍在とその対策について」6頁の、「准看護師・看護師学校養成所入学男子比率の年次推移」というものです。このデータについては、授業後に受講生(200人弱)から回収したコメントのなかでも、10名以上がびっくりした、印象的だったと言及していました。データの力を再認識すると同時に、こうしたリレー式講義の他の教員と事前事後の話し合いをすることの意義を改めて確認しました。
使った文献など↓
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(…それにしても、今日は1限教養講義、2限大学院演習、3限教養英語、4限専門講義、5限教養ゼミ、と90分×5。連続5コマは、就職以来初めてです。まだまだ体力あるやんかじぶん、と満足すべきなのかー…)