『成功と幸せのための4つのエネルギー管理術』

『成功と幸せのための4つのエネルギー管理術―メンタル・タフネス』 (ジム・トレーヤー、トニー・シュワルツ著、青島淑子訳)という本を、しばらく前に友人に勧められて読みました(・・・私が、メンタルな立ち直りが遅いーという話をしていたのでー)。読んだときは、ふーんというかんじだったのですが、最近、新年度の時間割をうまくこなす方法を考えるために、読みなおしてみて、いろいろと納得するところがありました。

時間管理ではなく、エネルギー管理こそが大事だ、という筆者は説いています。「パフォーマンス、健康、幸福を支えているのは、巧みなエネルギー管理である」という主張は、いかにも功利主義的なビジネス書ぽいのですが・・・

汎用性があって、おもしろいと思ったのが、エネルギーの種類を四つに分けるところでした。

 肉体のエネルギー(身体)
 情動のエネルギー(感情)
 頭脳のエネルギー(知的活動)
 精神のエネルギー(やる気、モチベーション)

この4つのエネルギーすべてにおいて、消費と回復をリズミカルに行うことが大事、という話。「私たちは特定の分野―特に情動と頭脳―についてはエネルギーが無限に湧いてくるものだと思ってしまいがちだ。また、肉体的・精神的な面については必死でエネルギーを蓄えなくても支障はないとも思っている」(47)

これを自分の生活に照らし合わせて考えると、結構、腑に落ちるところがありました。やる気がでないときは、精神論的になんとかしなければ、と思ったり。知的活動ができないときは、怠け者だからと思ったり。疲れた夜などに、趣味のDVDのドラマ・映画で気分転換しようとしても、どうも、そのときの気分転換にはなっても、一晩寝ても、身体の疲れはとれていなかったり。結局、ドラマや映画を見て、気分的に盛り上がっても、盛り上がること自体で、情動のエネルギーもかえって使うしで、疲れが高まるのですな。(・・・いや、書いてみると、なんかお馬鹿ですが、結構切実ー)。情動のエネルギー(感情)にせよ、精神のエネルギー(やる気)にせよ、無限にわいてくるわけではない、消費と回復が必要。というのは、新鮮な考え方でした。

で、疲れてる時は、やっぱり早寝とか、ジムにいって軽く運動してアクティブ・レストとか、そういうふうに身体のエネルギーを回復して、同時に、精神のエネルギーも回復するのが大事なんだ、と思ったりしました。いや、Easier said than done.(言うは易し、行うは難し)ですが。

成功と幸せのための4つのエネルギー管理術―メンタル・タフネス

成功と幸せのための4つのエネルギー管理術―メンタル・タフネス