いろいろな「標準英語」

地域(国)によって「文法的に正しい英語」が違うことに気付かせる練習問題が、おもしろかった話。

(↓以下1〜6の文が、文法的に正しい「標準英語」の文として用いられる国はどこか、あてはまるものを選べ、という問題です。太字強調は引用者)

選択肢 Australia - Ireland - New Zealand - South Africa - Canada - USA

1 I'm playing tennis in the weekend.
2 The plastic is capable to withstand heat.
3 He usedn't go.
4 He just snuck in and burglarised the place.
5 This has always applied to men. As well, it now applies to women.
6 Is it stupid you are?

出典は、Changing English p.191。6章Dialect Variation in English (Martin Rhys)の練習問題(Activity 6.1)。大学院(京都府立大学文学研究科英語英米文学専攻)の博士前期課程の授業で訳読している本です。

Changing English

Changing English

  • 作者: David Graddol,Dick Leith,Joan Swann,Martin Rhys,Julia Gillen
  • 出版社/メーカー: Routledge
  • 発売日: 2006/11/28
  • メディア: ペーパーバック
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6章2節Standard Englishesでは、「標準英語」standard Englishという概念も、地域性があるので、アメリカ標準英語、イギリス標準英語、オーストラリア標準英語などを考えなくてはならないこと、また、そうした個別の標準英語の上位概念として、抽象概念としての「標準英語」があることを論じています。

正解は、1New Zealand、2 South Africa、3 Australia、4 USA、 5 Canada、 6 Ireland でした。自分では各国の英語の多様性というときに語彙、発音を中心に考えがちなので、文法面の例文がおもしろかった。