日本バーナード・ショー協会秋季大会

日本バーナード・ショー協会の秋季大会に参加しました。

バーナード・ショーへのいざない―Welcome to the Shavian World 生誕150周年記念出版

バーナード・ショーへのいざない―Welcome to the Shavian World 生誕150周年記念出版

『英語の改良を夢みたイギリス人たち』(開拓社、2009年)の第九章「バーナード・ショーの遺言と英国アルファベット公募」を書くにあたって、日本バーナード・ショー協会編の『生誕150周年記念出版 バーナード・ショーへのいざない』(文化書房博文社、2006年)を、参考にさせていただきました。そのご縁で、秋季大会に出席させていただくことができ、ショー研究者の方々とお話できて、大変勉強になりました。ありがとうございました。


『英語の改良を夢みたイギリス人たち』第九章より引用。
「英語の発音の違いが階級の間を隔てる大きな壁となっており、それを取り除くことで平等な社会が実現できるはずだという考え方は、戯曲『ピグマリオン』のなかでは喜劇的モチーフとして扱われている。しかし実際に、労働者階級の非標準的な発音は、学校教育などによって解消しなければならない切実な問題と認識されていた。そして綴り字改革論者は、表音式綴り字導入によってこれを解決しようとしていた。ショーの表音式綴り字支持の根底にもこうした考え方があったのだ」(p.308)

英語の改良を夢みたイギリス人たち―綴り字改革運動史一八三四‐一九七五

英語の改良を夢みたイギリス人たち―綴り字改革運動史一八三四‐一九七五