流木祭キャンパスツアー
京都府立大学の学園祭(流木祭、なからぎさい)の間に、在校生が高校生に学内を案内するキャンパスツアーが開かれます。教員の研究室訪問もあり、今年は、欧米言語文化学科の研究室訪問の行先のひとつとして選ばれたので、研究室で15分ほどのミニレクチャーをしました。
各学科の「ツアー」を企画するのは在校生です。私のところには、あらかじめ、「古英語のCDを聞かせてあげてください」というリクエストがありましたので、それをメインにしました。使ったのは、英語史の授業で紹介している英語母語話者向けの古英語独習教材の一部。10世紀後半のなぞなぞ(Exeter Books, Riddles)が載っているところです。一連ずつ、古英語と現代英語が録音されているので、音の違いを聞き比べてもらいました。古英語のほうは、まったくわからない外国語のようでしょう、という話など。そして、テキストを見ながらもう一度聞いてもらって、案外単語の綴りは現代英語につながっている部分も多いでしょう、などなど。10世紀後半といえば、紫式部が生きた時代です。清盛よりまだ前ね、などと言いながら、最後は、1600年ごろのシェイクスピアの英語(『リア王』)の一節も紹介しました。
参加者は高校3年生と2年生が半々くらい。これから寒くなりますが、風邪などひかずにがんばって勉強してください。またお会いできますように!
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