英語学概論

英語学概論の授業は、『はじめての英語学』(長谷川瑞穂編著、研究社)を教科書にしています。今日は、第3章「英語の発音とスペリング」の話をしました。

できるだけ、自分の持っている英語についての知識を活性化、整理する機会にししてほしいと思っているので、授業中にいくつか小さな作業をしてもらいます。まあ、作業というか、簡単な質問に答えるというようなもの。

たとえば、[e]という音を持つ英語の文字の組み合わせには何があるか?(例:benのe、friendのie、headのea、buryのu)とか、eaという文字列はどういう音価を持っているか?(例:head, steam, breakの各母音)など。または、これまえに綴りが覚えにくかった英単語は何か?など。

発音とスペリング関連で、バーナード・ショーghotiの話(enoughのgh、womenのo、nationのtiなので、音はfishと同じものをあらわす、という話)などは、あまりにも定番なので、なんとなく話すのが気がひけますが、授業のコメントを見ると、初めて聞いたというひとが結構多いので、まあ、毎年しています^^;

あと、私自身イギリスの綴り字改革論の話はかなり詳しく調べていたので(→くわしくはこちら)、そのなかから、初期指導用アルファベット(initial teaching alphabet)の話をちょっと紹介したり。これまたコメントで、英語母語話者にとっては英語綴りは難しくないと思っていたが、母語話者にとっても難しいとしって驚いたというようなコメントもあり、なるほど、やはり、こういうことも話していきましょう、と思ったことでした。

はじめての英語学

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